このアルバムのリードトラック"Train and Winter Rains"は人生を二度と後戻りできない列車にたとえて歌った少し不安気な感じの曲である。 オリジナルアルバムにトラディッショナルが収録されるのは1991年の"Shepherd Moons"以来のことである。"O Come,O Come Emanuel"は15世紀のフランスの聖歌で、エンヤが大学で学んだ曲、ゲール語で歌われる「きよしこの夜」は子供の頃、学校の合唱団で歌った思い出のある曲で、今回はコラールで歌われる。
まるでおもちゃ箱をひっくり返したみたいな album です。今迄の各 enya album の内で一番好きな album。恐らく曲の個性が 、最もはっきり浮き立たんが如く発揮された傑作。どの曲もバラエティ豊かで、魅力に富んでいる。
一つ告白しておこう。私は You tube で、trains and winter rainsを聴いた時、既に傑作の予感がしていたので、一度に全部聴いたら余りにも勿体無い、一日一曲ずつ聴いていこうと決心していた。結果、私のストレート負け。1曲目の第一音を耳にして、すっと胸の中に入って来ると、ああこのテンションでこのまま最後まで行ってくれたらなぁと願う余りに停止ボタンを押すのが怖くなってしまい敢えて途中で止められなかったのだ。結局、私の期待以上の作品で在ってくれた。アイディア一杯の曲が沢山。この and winter came と a day without rain を敢えて比べたくは、無いのだがやはり、この and winter came の方に前述の通り私は軍配を挙げる。それだけ、傾向の違った異色の作品が、一枚の中に同居しているのだ。
勝手なシナリオを創っている様で申し訳ないが、気が早過ぎる次回作にも期待できるが、それよりも何よりももう、orinoco flow に頼る必要も無い、最近の3枚のアルバム+may it be から選り抜きに、新曲3,4曲加えて、the best of enya vol 2 が近々発表出来るではないか。この新曲ってのが、楽しみであって、今の enya のソング・ライティングの健筆振りでは、とてつも無い個性の新機軸を産み落としてくれるであろうと、当然期待が出来そうではないか?