当初はもしかするとレトロ趣味というか、見たことのない昭和40年代の「なつかしさ」を出すことがひとつの切り口であったのかもしれない。しかし、すでに物語は未来を描きながらもっともっと過去へとさかのぼり続けている。
本書のシリーズは、人口にしろ、経済力にしろ、技術開発にしろ、すでにピークをすぎて、100年前の世界へ退歩しつあるある現在の日本の心象風景をまさに具現化しているのだ。